2022/05/26 16:00

こんにちは,今日は農家の話させていただきます。長文失礼します。
 農業とは不自然な行為です。畑から、作物をとりつづけるわけです。
 こんなデータがあります。昔の野菜と、近頃の野菜の栄養成分を調べたところ、近頃の野菜の栄養は半分以下だったということです。原因としては、品種改良がすすんだというのもありますが、一番は化学肥料を使うようになったからということです。 
 毎年化学肥料で野菜を育て続けることで、地力がなくなってしまうのでしょう。化学肥料イコール害ではありません。近頃では微化学肥料の新しい栽培などもでてきており、使い方次第だと私は思ってます。
 でもうちでは化学肥料は使いません。有機栽培になります。
 有機作物の抗酸化物質は慣行栽培にくらべて15%から65%多くなるようです。
 有機栽培にしても、毎年栽培すれば土のバランスが偏ってしまうので、工夫が必要です。
 今年は堆肥をいれました。2、3年に一度くらいでいれてます。
 牛糞と植物残差の堆肥です。牛糞というと、畜産に使われる抗生物質がきになるところですが、堆肥において、抗生物質は容易に微生物に分解され、問題の抗生物質耐性菌は、70度程の発酵熱により死滅するというデータがでています。でも牛糞は入れすぎ注意です。
 堆肥のおかげで、緑肥のクローバーがよく育ってます。去年の写真をみるとよくわかります。
 緑肥は土壌微生物を増やし土の団粒構造をうながし、菌根菌を増やす働きがあります。
 土に多様な微生物層があることを理想としており、この他に陸やうみのあらゆる動植物の残差を発酵液で分解し、多様な微生物の住む液肥を作っており、それを、栽培中盤から施します。
 近頃特に気にしてるのは、植物は月齢により根や葉の活性があることで、月の満ち欠けでタイミングを測ってます。
 最終目標は無肥料栽培ですが、まだ先の話ですね。
 そんなこんなでパッションフルーツようやく一つ色づきました。
 うちのはたまがあまり大きくありません、甘さが優しく、味わい深く、とても美味しいです。
 季節限定となりますので、なにとぞどうぞよろしくお願いいたします